2007-05-01から1ヶ月間の記事一覧
自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 初めてのユースホステル 6月20日。 初めて一人で泊る旅館での一夜が明けた。 朝ご飯も4杯食べた。 それでも、お櫃に残っているご飯がうらめしかった。 部屋の窓から、この旅で初めて、うっすらと太陽の輪郭が見えた。 きょう…
自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 坂道と山道に悩まされる 6月19日。 朝、テントをたたんでいるとポツリポツりと雨が降り始めた。出発して3日目だけど、まだ青空には一度もお目にかかっていない。 8時半になって出発したけれど、それを待っていたかのように…
自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 琵琶湖で初めてテントを張る 6月18日午後1時。京都を出て滋賀県に向かった。 国道1号線は、思っていたより車の量が少ない。 走るうち、リズムが出てきた。 いつまでも地元にいては未練が残る。 早く知らない土地へ行こう… …
自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 旅立ち 1969年6月17日 1969年(昭和44年)の6月17日。20歳で近畿大学3年生だった僕は、一人で自転車の旅に出た。住んでいる大阪から北陸へ上がり、日本海沿岸をひたすら本州の北の果てへ向かってペタルを踏み、青森から船で…
体育の日を元に戻すのが先決 ここ数日の新聞記事の中でも特に合点のいかなかったことが一つある。 それは、秋にもゴールデンウィークを、ということで、勤労感謝の日と体育の日を、11月3日の文化の日の前後に「移動」させようという政府の案に関する記事で…
不可解な弁護側の “ 意見書 ” 5月24日。光市母子殺害差し戻し控訴審の初公判があった。 事件の概要については、よく知られている。 新聞報道等をまとめると、次のようなことになる。 1999年4月14日。当時18歳の少年(福田孝之・現26歳)が山口県光市の社宅…
先週17日と18日、愛知県の東南部に位置する2つの市の市民病院を視察した。 A市の病院では、これまで、医師不足から、脳外科、産婦人科、小児科などが次々と休診に追いやられ、通常の運営では立ち行かなくなった。そこで、病院改革委員会というものを設置し…
いま、市民病院などの自治体病院の多くが深刻な赤字に悩んでいる。僕の身近なところでも、1日何百万円という莫大な赤字を出し続けている病院があり、それらの赤字は、一般会計、つまり市民の税金等から補填されている。市民病院を抱えている自治体の住民は…
この間から1歳7ヶ月の“もみぃ”がずっと我が家にいる。 それで毎日、妻は面倒をみるのにてんてこまいの様子である。 育児というものは24時間休みなしの超過重労働であるということを改めて知った。 男には、なかなかそれがわからないものなのだ。 さて、先…
17日と18日、愛知県へ出張へ行っていた。 17日の夕方から翌朝まで、ホテルの部屋のテレビでは、その愛知県で起こった元暴力団組員による人質立てこもり事件を、ずっと報道し続けていた。 18日、出張を終え、夕方に大阪へ帰ってきても、まだ立てこも…
街を歩くのが、好きだ。 休日にリュックひとつ背負い、特に当てもなく歩く。 僕は大阪市の南にある小さな市に30数年前から住んでいるのだけれど、そこから北を向いて歩き始めると、大和川を越えて大阪市に入る。 都会の雑踏と喧騒がなぜか肌に合う。 汚れ…
最近、古書店で買った文庫本で阿刀田高の「ギリシャ神話を知っていますか」という本が面白かった。ギリシャ神話には、学生の頃の一時期、凝ったことがあり、トロイア戦争やオディプス王の悲劇、王女メディア、パンドラの箱、アリアドネの糸などの物語にはか…
日曜日のA新聞には読書欄がある。 書評や売れている本の紹介などが5ページにわたっているから、ざっと読むだけで1時間ほどかかるけれども、読み始めると時間を忘れる。 僕の好きなページである。 この間、最も驚いたのは、 「売れている本」 のコーナーが…
答えようのない質問をされたとき、言うまでもなく、答えようがない。 よく、 「どれぐらいお酒を飲みますか?」 と聞かれることがある。 この質問に答えるのはきわめてむずかしい。 答えようがないのだ。 僕はお酒は好きである。 ビール、日本酒、焼酎、ウィ…
昨日の朝、車に乗せてもらって、幹線道路の渋滞の中をゆるゆると、ある私鉄駅に向かって走っていた。 助手席に座っていた僕は、何とはなしに左側の歩道を見ていた。 そこに、目を疑うような光景が飛び込んできた。 歩道をかなりのスピードで走っていた自転車…