2007-07-01から1ヶ月間の記事一覧

35 網走の街をめぐる

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第35回 “網走番外地”などを… 翌7月20日。僕は、一司さんと俊ニさん、そして邦子さんの3人に、車で網走市内の見学に連れて行ってもらった。まず、はじめに案内してもらったのが網走刑務所である。 網走、と言えば、誰もが真っ…

34 網走へ 

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第34回 北海道で唯一の 「知り合い」 のいる網走へ… 7月19日。湧別派出所でぐっすり眠った僕は、眠っているうちにすべての疲労が体外へ発散して行ったかのようなすがすがしい朝を迎えた。荒井注に似たおまわりさんがこしらえ…

33 湧別の交番所で1泊

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第33回 交番所で道を聞くと「泊まっていきなさい」とおまわりさんが言った 由見子嬢と僕は、お互いのこれからの旅の無事と一層の健闘を祈り合って、右と左に分かれて出発した。由美子嬢は最北端をめざし、僕は網走をめざす。 …

32 出会いと別れ

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第32回 2泊のキャンプのあと、右と左へ別れて テントのまわりに牛が寄ってくる。 特に好奇心の強そうな1頭が、かなり近づいてきた。 朝になっても雨は降り止まず、ユミちゃんと僕は、テントの中でパンを食べ、お互いのサイン…

日本、サウジに敗れる

ブログの日記には楽しかったことだけを書いておけばいいのだろうけど、今日は書きたくないことを書かなければならない。昨日のサッカーアジア杯準決勝戦である。 日本はこれまで相性が良かったはずのサウジアラビアと戦い、先制されては同点にし、突き放され…

31 オホーツクの浜辺で

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第31回 日本一周女性サイクリストとキャンプ オホーツク海の浜辺にテントを張ったあと、僕とユミちゃんは荷物をテントの中に入れ、軽くなった自転車で幌内の集落まで行き、パンやハムなどの食料を買い込んだ。 食料品店のおじ…

30 女性日本一周自転車旅行

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第30回 女性で日本一周している“ユミちゃん”に会う この日は枝幸町の手前から出発。2人のサイクリストと出会った。 2人目のサイクリストとは、幌内付近で出会い、そこでテントを張った。 7月16日。きょうも代わり映えのしな…

29 オホーツク海

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第29回 人の姿はなく、牛が草を食む風景が続く 日本最北端の宗谷岬を後にして、オホーツクの沿岸を走る。 ほとんどが舗装のない地道である。 道には砂利が敷かれているところも多くあり、そこを無理して走っていくと、ズルッと…

アジア杯・日本4強入り

サッカーアジア杯準々決勝 日本・オーストラリア (7月21日ハノイ) PK戦。 テレビの前の日本中のファンから悲鳴が聞こえてきそうである。 見ていてこれほど胸が押しつぶされそうになる瞬間はない。 「鬼神のGK」川口は、3年経っても健在であった。 1…

きょうオーストラリア戦

〜 サッカーアジア杯準々決勝 〜 「サッカーアジア杯2007」がいよいよ決勝トーナメントに入った。 今日の夜、準々決勝で日本はオーストラリアと対戦する。 ドイツワールド杯で悪夢の大逆転を浴びたあの相手である。 あの試合が…あの逆転負けが…、日本代表に…

28 日本最北端

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第28回 とうとう着いた… 969年7月15日。午前10時。僕は、自転車で、旅の最大の目的地であった宗谷岬へたどり着いた。 6月17日に大阪を出て、北へ北へと自転車をこぎ、 29日目に、ここ日本の最北端の地に到着した。 駐車場に…

27 稚内 (下)

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第27回 稚内市内をぶらぶら。水族館などを… 翌7月14日。札幌の2人は、朝早く、宿を出て行き、帰途についた。 昨日の午後、そして今日の未明から朝にかけて雨が降ったが、幸い、2人が出て行くときには雨は止んでいた。 また…

26 稚内 (上)

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第26回 稚内で一段落。バスで最北端へ行く 稚内の地図を見ると、一番上に野寒布岬というところがある。 ノシャップ岬と読む。 これとよく似た地名に、納沙布岬、というのがある。 ノサップ岬と読む。北海道東端、根室半島の先…

25 最果ての街へ

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第25回 札幌のサイクリスト2人と稚内まで走る 7月12日。気のせいだろうか。テントの中にいると、午前3時ごろから、すでに周囲が明るくなり始めているような気がする。 道路は天塩川に沿って延びている。やや下り道をスピー…

24 果てしなき道・旭川

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第24回 札幌〜旭川〜恩根内 札幌で2泊したあと、7月10日、旭川に向かって出発した。 札幌は、3年後の冬季五輪開催を控えて、活気に満ちているように見えた。 それにしても、札幌市内を観光したとき、この街の代名詞のように…

23 札幌での再会

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第23回 タブチさんとばったり。そしてピーターも… 7月9日。午前中は、札幌市内めぐりをした。 ユースホステルから、格安の市内観光バスが出ていたので、同じ泊り客たちといっしょにそのバスに乗って、あちらこちらの観光名所…

22 札幌へ

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第22回 お月様までは何キロあるのか? この日の午後、札幌に到着した。 白老での夢のような狂騒の余韻もほどほどに、またひたすらペダルを踏む。 苫小牧から海岸沿いの道路と別れ、国道36号を一路札幌へと向かう。 走っても走…

21 白老・夢の跡

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第21回 ハチャメチャな一夜が明けて… 嗚呼! 花の白老5人組、大はしゃぎの図。 左からチバちゃん、クマガイさん、ヤスダさん、フクダさん、僕。 翌7月7日。 前夜に 「契り」 を交わした我らWOCの一党5名は、早朝から寄…

K大病院にて

7月7日(土)。 K大学病院の診察予約時間は午前11時であった。 僕は主治医の紹介状を持って、11時前に病院へ着いた。 初めて訪れる病院だが、途方もなく大きい。 中へ入ると、見渡す限り人、人、人。 百貨店みたいだ。これが全部患者か? 初診受付で保険…

20 白老の誓い!

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第20回 白老ユースホステルの5人の出会い。 風まかせ、お気楽な5人のおちこぼれ、白老でめぐり合う。 白老のバス停で降りた。千葉ちゃんの重いリュックを担いで、きょうの宿泊予定である白老ユースホステルに行った。中から…

19 室蘭・登別そしてバス

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第19回 洞爺湖〜室蘭〜登別。そこからバスに…。 7月5日。 朝食後、もう一度、昭和新山へ行く。今度はつっかけ草履ではなく、ちゃんと登山靴を履いて、昨日登れなかった雪辱を果たさなければならないのである。山のふもとに到…

18 長万部から洞爺湖へ

自転車の旅 〜 昭和44年 夏 〜 第18回 7月3日長万部付近で野宿。4日洞爺湖泊。 北海道の大地は… まっすぐな道が、どこまでも続く。 7月3日。函館を出発して、いよいよ北海道の道を自転車で走る。 どんよりと曇り空だが、ラジオを聴くと、本州はずいぶん…

日本陸上選手権を見て 2

6月30日。大会第2日目。さすがに土曜日である。 午後1時前。 前日とまったく同じ時間だけれど、これだけ人の数が違う。 ↑昨日 ↓今日 「メインスタンドの前の方は満員です」 と言われて、今日はスタンドの上のほうに上がる。 バックスタンドは相変わらず空…